深く思い入った風で呟いた

 ギーウは、要点に立戻るために語調を更えた。「然しとにかく悪戯をさせておけぬから、一刻も速く定りをつけなければなるまいが――卿は何時出発して貰えよう。儂は至急戻って復命し、準備をする」「――さて、――」 ルスタムは、凝っと広間の一隅に目をこらし、深く思い入った風で呟いた。 彼はギーウに向って...

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儂の出発する半日前

「注進がツスに着いたのは、儂の出発する半日前であった」「それで何か、どんどん追撃でもして来るというのか?」「懲りているから、軽はずみはしないらしい。じっと国境近くの陣を守っているそうだ。主将は変な、イラン風とツラン風俗の混った装をしているそうだが、アフラシャブの幕僚だったらしい男が二人以上ついて...

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エチオピアの方から来た

「彼等はイラン語がわかるのか?」ルスタムがその方を見ると、芸をやめて一処にかたまり時々振り向いては眼の隅から新来の客の様子を窺っていた娘達が、一斉に黒い顔に真白な歯を現わしてにっと彼に笑かけた。ルスタムは見ない振で盃をとった。「エチオピアの方から来たのだそうだから、解るまいとは思うが――どけるか?...

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